第2回 朝のスロージョギングから一日が始まる

最初の1年

これからランニングを始めようと思ってる方や、一度始めてみたけど途中でやめてしまった方が、もう一度チャレンジする時に少しでも参考になればと思い、私がランニングを始めて「最初の1年」の記録を連載形式で書き残していこうと思います。

走る習慣を身につけるために

前回は、ランニング習慣の第一歩、1回目のランニングを開始したところまでお話しました。何事も一歩目を踏み出すのは大変ですが、1つ目のハードルはなんとか無事越えられました。2つ目のハードルは、ずばり「習慣化」です。せっかく一念発起して始めたのだから出来るだけ長く続けたいと思いました。どうしたら続くのかなぁと考えた時に、私が出した答えはシンプルでした。「毎日何も考えず同じことを繰り返そう」。そうすれば気づいたときには習慣化しているじゃないか、と。

未開拓で禁断の時間帯「朝」

「毎日何も考えずに走る」ことを決意したわけですが、次に悩んだのは「いつ」走るのかということでした。特に平日が問題です。会社から帰宅してから走るとなると、残業で帰宅時間がバラバラとなって、走る時間を確保できない日が出てくることでしょう。そんな時に「今日は走ろう」「今日は遅くなったからやめよう」などと毎日ジャッジするのは避けたい、と思いました。「何も考えずに同じことを繰り返す」これが習慣化する上で大事なことなんじゃないか、と考えたのです。そうなると朝にこれまでより少し早く起きて時間を作るしかなさそうです。「朝」ならば確かに自分の意志で時間をコントロールしやすいです。しかし、私の人生にとってそれは未開拓で禁断の時間帯なのでした。

朝のタイムスケジュール

朝のタイムスケジュールを変えることにしました。これまでよりも45分早く起床します。30分のランニングと15分のシャワータイムを確保するためです。前日の夜は1時間早く寝るようにし、睡眠時間は十分に確保できるようにしました。残業で帰りが遅くなっても、就寝時刻を意識して0時30分までには寝るように気をつけました。

ランニング開始前

■前日夜
1時30分 就寝

■当日
7時30分 起床
8時15分 自宅を出発(出勤)

ランニング開始後

■前日夜
0時30分 就寝

■当日
6時45分 起床
7時00分 ランニング
7時30分 帰宅後、シャワー
8時15分 自宅を出発(出勤)

スロージョギングから始まる朝

朝、今までより45分早くにアラームが鳴ります。アラームにどんなに好きな音楽を設定していても、その音楽ごと嫌いになります。仕方なく起きます。気乗りしません。全く、気乗りしません。でも「同じことを何も考えず繰り返す」。一杯だけ水を飲んで、寝間着を脱いで、ジャージを着て、ランニングシューズを履いたら玄関を開けます。ここまで機械的にやります。感情は無視します。頭でゴチャゴチャ考えるのは無しです。

玄関を出た外界の朝

身体が起きていない中、ジョギングを開始します。1キロ8分のスロージョギングです。このペースは歩いているのと殆ど変わらないように感じるくらいの速度です。それでも、しばらくすると汗がじわあーっとしみ出てきます。運動不足の鈍った身体から老廃物を少しずつ絞り出すように出てきます。10月の朝は少し冷気があって気持ちがいいです。授業が始まる前の中学校の花壇には、まだアサガオが咲いています。遊歩道にでは朝の散歩をしている人たちとすれ違います。これまでまったく知らなかった風景です。毎朝、私が寝ていたときにこんな朝の営みがあったとは。

いざ出勤

朝の30分のランニングはあっという間に終わります。家に戻ってシャワーを浴びる頃には、すっかり身体が起きています。出勤のために8時15分にその日2回目の玄関を開けると、少し日が昇って温度が上昇しています。この時間に、こんな身体が覚醒した状態で玄関を開けたことはありませんでした。ランニングのときに中学校の前でアサガオを見たことがだいぶ前のことのように感じました。これは精神的にも気持ちがいい朝です。走って良かったでしょ、というフィードバックがすぐにあったような気がしました。

まとめ

第2回は、「朝のスロージョギングから一日が始まる」と題して、ランニング習慣化のために、朝ランに挑戦したお話をしました。10月でちょうど気持ちいい季節だったこともあり、朝が苦手な私もしばらくは朝ランを続けることができました。ランニングを始めてすぐのうちは20~30分と短時間でも毎日続けて習慣化することが大事なように思います。そして毎日コンスタントな時間確保に、朝はうってつけです。

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